四国八十八カ所墨書されたお軸の究極の乾燥方法は?
団塊おじさんは墨書されたお軸の乾燥にドライヤーを使わない方法をご住職に聞きました。
「簡単ですよ、昔から天日乾燥が一番と言われています。」
「天日乾燥されたお軸は、表装してもいつまでも絹の光沢を失わず、ニカワが練りこまれた真っ黒な墨はいつまでも黒光りの光沢を放ち、永く四国八十八カ所のご本尊様が生き生きとご自宅の床の間にいていただけるものとなります。」
「ただし、天日乾燥といっても直射日光に長く当て続ける事は、決してお軸のためにはよくない。
すべての事は、ほどほどが良い といわれているのももっともなことです」
ということは、どうすればよいのですか?
思わず団塊おじさんはご住職にお聞きしました。
「自然のまま!」??
そう答えられたご住職は笑っておられました。
つまり、こういうことだそうです。大方の個人で巡拝している方の足は、マイカー で、納経所から駐車場まで歩く距離くらいで、ちょうど墨書されたお軸は乾燥されるのだそうです。
ご住職はこうも言われました。
「お軸を納経の都度きちんと巻いてしまうと、墨書された墨は乾燥していても、どうしても朱肉はあちこちについてにじんでしまいます。」
「だから、自然に・・・」「あなたの自宅では、そんなにきちんとものを仕舞っていますか?。部屋はいつも整然としていますか?。あなたの家のテレビのある居間はいつもは雑然としていて、人が来る前にきれいに整理するのが常ではありませんか?」
まったくそのとおりです。ご住職の慧眼は素晴らしいと感心しました。
ご住職は「それが普通の人ですよ。それでいいんです。自然ですよ、自然。だから自然がいいんです」?
難しくなってきました。
要するに、こういう風にすれば良いそうです。
納経所から駐車場まで、墨書された部分のみ巻かずに、それ以外の部分は軸棒でそれぞれに巻いておけ、そのままマイカーに持ち込んで、巻き上げずに次の札所に行け、
次の札所の納経所でそのまま出せ
お軸を巻き上げてしまうのは、一日一度きりにせよ
そうすれば、表装したときにきれいに仕上がる
ということです。ずぼらというか、自然のままというか、現代人にぴったりというか、ご住職ってなかなかしゃれっ気のあるお方ではないかと会話を振り返りながら思いました
こころは青春の団塊おじさんでした
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