NO 193 湯灌師とおくりびと
映画では「納棺師」が遺体を清め、装束を改めてくれますが、葬儀屋さんはその儀式を「湯灌」という言葉で説明してくれました。
「湯灌」(ゆかん)とは葬儀に際し、お通夜の前に遺体を入浴させ、洗い清め、頭をシャンプーで洗ったあと、爪を切り、故人が男性の場合は髭を剃り、女性の場合は死に化粧を施してくれるサービスで、もちろん有料です。
病人がなかなかお風呂に入れないように、温泉が大好きな後期高齢者の90歳の父の場合も、最後はお湯で身体を拭いてやることしかできませんでした。
さぞかし、ゆっくりと湯船に浸かる時間を最後に持ちたかったことでしょう
そのお風呂に、死んだ後に入れるとは、まさか父は思っていなかったでしょう???。
父が好んだお風呂に入れてやることは、家族としての望みであり、何よりも父が喜ぶことでした。
そのお風呂に入る湯灌ですが、お通夜の始まる前に葬儀ホールの一室にて行われました。葬儀社で湯灌をする人を、一つの資格として独自に決めているとのことでした。
湯灌室に入ると、お風呂特有のシャンプーのにおいが立ち込めていました。
父の遺体は既に浴槽に入れられ、バスタオルで陰部が覆われていました。
湯灌師さんが、これからの湯灌をする手順を説明してくれました。
お湯が張られた後、スポンジで身体全体を洗い清めてくれました。
頭髪はシャンプーされ、少し伸びていた髭もカミソリで剃ってさっぱりさせてくれました。
手と足の爪も、きれいに切ってくれました。
本当にお風呂に入っているのと同じことを、厳かに無駄のない動きでしてくれました。
シャンプーのにおいが違和感なく、お風呂に入っている父がもう帰らぬ人であることがうそのように、心地よくお風呂につかっているように感じられました。
本人?もスッキリしたことでしょう。湯灌をしてもらって本当によかったと思いました。湯灌の後はいよいよ映画のワンシーン「納棺」です。
相続手続支援センター京都で頑張る こころは青春の団塊おじさんでした
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