NO 335 財産のチェックポイント ~私の歩いた道 その7~
いわゆるエンディングノートと呼ばれる「生きてきた証」を書き記す『自分史ノート』は多くの種類が発行されていますが、大別すると
《自分のこと》《自分の歩んだ歴史》《家系図》《住所録》《健康・身体》《葬儀》
《お墓・仏壇》《財産》《遺言》《保険》《家族・親類・友人へのメッセージ》
《これからの生き方》
タイトルは異なっていても、内容は大体以上のような項目に集約されます。
昨日に引き続き、今日は《財産》の書き方とそのチェックポイントについて、先日の書き方セミナーでお話をした要点をお話します。よければお付き合いください。
《財産》項目について
財産を大きく分類してみると
一、 不動産 二、預貯金 三、株式・有価証券
四、 その他の資産(ゴルフ会員権・クラブ会員権など)
五、 負債
などに分けて考えることが出来ます。自分史ノートに書き込む前に、それぞれ自分の財産について、ポイントをチェックしておく必要があります。
一、 不動産についてのチェックポイント
① 自宅の不動産の全部事項証明書(登記簿謄本)を取得して、所有権が誰になっている かの確認をしておいてください。特に、父母や祖父母名義のままで、名義変更の相 続手続きがされずにそのままになっている場合、ますます手続きが複雑になってし まいます。自分の代で現在の所有者への名義変更手続きを必ずしておいて下さい。
② 銀行から住宅ローンなどを借入れした人は、現在借入れ残高がゼロ円であっても、 銀行の抵当権が設定されたままになっている場合があります。銀行に頼んで抵当権 の抹消をしておいてください
③ 増築をされた場合、増築登記をしてありますか?
④ 自宅前の道路が公衆用道路として非課税となっている場合、毎年春に役所から送付 されてくる「固定資産納税通知書」の土地・家屋課税明細書欄に掲載されていませ ん。しかし、相続時に名義変更手続きをしておく事は必要です。役所に書類を提出 した憶えのある人は、「ノート」に忘れずにその経緯も書き込んでおいてください
⑤ バブル期に購入した『別荘用地』、利用していない土地であれば処分してしまうこ とも考えてください。相続で所有権の名義変更登記をするために費用がかかります
二、 預貯金についてのチェックポイント
① 普段使っていない銀行は「ノート」に書き込む前に解約手続きをして整理しておい てください。たとえ残高が100円しかなくても、相続届の書類はフルコース提出を 主張する銀行があります
② 特に、「信用金庫の出資金」は相続、解約いずれの場合も手続きが煩雑です。出資 配当金は月割りで計算される信用金庫もあるため、出資金脱退時には配当金につい ての確認もするように「ノート」に書き込んでおいてください
③ みなさんが亡くなった後、相続人がそれぞれ遺産を分割するために[遺産分割協議 書]を作成しますが、その時に必要な情報は「銀行名と支店名」です。普通預金だ とか、定期預金だとかの個別の情報は「ノート」には記入不要です
三、 株式・有価証券についてのチェックポイント
① 特に、友人が会社を設立した時に取得した「未上場株式」を保有している場合は
購入時の金額や株式売却時の決まりごとなどについて「ノート」に書き込んでおく 必要があります
② 特定口座を開設してある証券会社は、証券会社名だけでなく「支店名」も必ず書き 込んでおいてください
四、 その他の資産(ゴルフ会員権など)
① 経営破たんしているゴルフ場の会員権の場合、現在民事再生中とか、会員権売却凍 結期間など現在判明している情報も書き込んでおいてください
五、 負債についてのチェックポイント
① 法定相続人が、相続をする時に、相続をすることに躊躇したり、考えたりする第一 因は、故人に「借金があったのか?、借金はなかったのか?」ということです。
負債がある場合は、正直にすべてを書き込んで、相続人に対して相続放棄の判断材 料としてあげてください
このように「ノート」に書き込む前に、《財産》についてはいろいろと考えたり、整理しておかなければならないことがたくさんあります。遺される家族のことを常に考えて、たっぷりとある時間を有効に使って、家族に頼りがいのある・優しい「ノート」にしてください。
相続手続支援センター京都で 遺言相談と相続相談で頑張る こころは青春の団塊おじさんでした
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