NO 439 四国八十八か所の札所立地環境を考える  最終回

昨日からの続きです。

考えるに、石灯籠を寄進させることは、人が潜在的に持っている『欲』を刺激する深謀戦略がお寺側にあったのではないでしょうか?

お寺のその深謀戦略とは????

1200年前から変わらない山奥にある札所・お寺の立地環境の中での駐車場整備費用の捻出。

「山奥だから仕方がない」「景気が悪いからお金が集まらない」「お遍路さんの参拝者数も急激な増加は見込めない・・・」と、そのお寺は悲観的に考えませんでした。

企業経営者の中には『自分は一生懸命しごとをしている(つもり)』『悪いのは景気だ、景気が悪いからだ』と自分を正当化し、カイゼンする努力を怠り、周りの環境のせいにしている経営者がいます、

その環境から抜け出したり、這い上がる努力をせずに、「こうすれば企業は儲かる」というような講演会に参加ばかりして『う~んその通りや、よしわしもやろう・・・』と納得はするけれど自ら進んで、自分の会社環境にあった新しいことへの取り組みを考えない経営者がいます・・・???

環境のせいにせずに自ら考える人に反して、環境のせいにする人があまりにも多いですねぇ~、この世の中は・・・、

ところが、山奥にある立地環境の悪いお寺は考えました。
山道の石灯籠奉献事業を考え出し、それを実行に移したのです。

もちろん宣伝はほとんど無し、お寺にくるお遍路さんは参道・山道を歩きながら、その石灯籠設置の工事を見手くれるのです。納経所にパンフレットが一枚あれば、それで広告効果は抜群です。

もともとお遍路さんの中には潜在的に「札所やその山道に自分の名前を残したい・・・」という『遍路欲』とでもいう「自己存在証明欲」・「自己顕示欲」があります。
例えばその『遍路欲』とは、

 一、1200年の時代を超えたお大師様・空海様を信仰してお大師様におすがりたい
 二、その由緒ある札所に自分がお参りに来たという証を残したい
 三、その由緒ある札所に自分の名前を後世にいつまでも伝えたい

などでしょう。
一、については札所にて、般若心経を奉読し、ご真言を唱え ご宝号 南無大師遍照金剛 を繰り返し唱えることで、遍路としては納得感・満足感が得られます。

二、については札所にて、名刺代わりに札所に来ましたという自分の住所・氏名を書いた納め札を納札入に入れることで、遍路としてはお参りの証?を残しておく事ができます。

ところが三つ目の、自分の名前を後世にいつまでも伝えたいという「自己存在証明欲・自己顕示欲」は、フツーの遍路には、ほとんど不可能な『欲』です。

そしてその一見不可能な『欲』であるがゆえに一部のお遍路さんは、高額なお金を代償として支払うことによってでも、その『欲』を満たしたいと考え始めます。

この一部のお遍路さんが抱く「自己存在証明欲・自己顕示欲」という『欲望』をうまく捉えて、お遍路さんが必ず通る山道・参道の石灯籠に、寄進者としての自分の名前を刻み込み、寄進した篤志者として永世にわたってその名を伝えてもらえる事ができるという「参道石灯籠事業?」の商品化?をそのお寺は考えました。

自分達の努力を棚に上げて、周りの環境のせいにして「もっと土地があったら・・・」「もっと優秀な人がいたら・・・」「もっとお金があったら・・・」と、自分の会社が伸びないのは周りの環境が悪いからだと言ってはばからない経営者がいます。

1200年という時代の重さに耐えて、その環境を逆手にとって事業を起こし、その事業を成功させていく実行力を持ったお寺のご住職がいます。

景気が悪いと言う前に、
現在の与えられた環境の中でカイゼンはもう実行した、これ以上カイゼンできることはもうない、と言う前に、

本当にもうカイゼンできるところは無いのか?
もう一度、進取の気性の精神で、新しい発想に挑戦したあの若き日の柔軟なアタマに切り替えてみられては如何でしょうか?

相続に関する総合支援に 実績と実行力のある 相続手続支援センター京都 で頑張るこころは青春の団塊おじさんでした

 

 


 

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: NO 439 四国八十八か所の札所立地環境を考える  最終回

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.souzoku-kyoto.com/mt/system-tb.cgi/464

コメント(0)

コメントする

プロフィール

ニックネーム
団塊おじさん
性別
団塊世代の男子
誕生
1948年(昭和23年生)
子年生
血液型
B型
趣味
格安ツアー、温泉、四国八十八か所巡拝、テレビのお守り
好きな言葉
義理・人情
コメント
還暦を過ぎた後も、年金受給年齢まで現役続行宣言をしています。団塊世代の身近に起こっている介護の問題や、これからの年金生活についても皆さんと一緒に考えて行きたいと思っています。
このブログを購読する