NO 528 離島の若者の夢と現実
私達夫婦は「海士ファンバンク」を通して、事業出資支援者と事業者としての『ご縁』を持った若者達に会うために海士町にやってきました。
どんな若者が「海士ファンバンク」を利用して日本海の離島、隠岐の島で畜産家といて歩み始めているのでしょうか?その若者といよいよ対面です。
あらかじめ私達が訪ねていくことは伝えてあったらしく、牧舎で待っていてくれました。
「こんにちわぁ~」、
健康そうな真っ黒に日焼けした笑顔が素敵な30才を少し超えた若者でした。
大阪から一人でこの海士町にやってきて、牛と格闘を始めて3年目。
毎年海士町で獲れるさざえ、あわび、等を贈ってきてくれています。お礼の電話をかけたときに声だけはいつも聞いていたのですが、あったのは初めてでした。
「今、牛は何頭飼っているの?・・・」
「20頭あまりですが・・・」
「もう少しやね・・・」
「はいそうなんです・・・」
畜産農家として生計を立てていくためには、40頭~50頭の飼育が必要だということを聞いていました。
でも彼はわずか3年で20頭まで飼育頭数を増やしたのです。えらいと思います。
「ひとりで20頭の牛の面倒を見るのは大変でしょう?・・・」
「はい、24時間、365日、正月も休日も、一切ありません。牛は待ってくれませんから・・・」
「休みはないの?」
「はい、全く休みなんてありません」
「休みたいと思ったことは?」
「そんなこと考える暇もありませんでした」
「どうしても休まなければならないときは?・・・」
「はい、近くの飼育農家の人にお願いをして医者に行った事がありますが・・・」
「大変なんやね・・・」
「いえ、今日は本当に遠いところをわざわざ来ていただきまして、有難うございます」
最近の若者にはない清々しい受け答えをしてくれました。
こんな若者が独立を目指して頑張っているのです。
そして町・行政がそれを応援しているのです。
若者が畜産農家として生活を始めた海士町は、信号機がありません。想像できるように、もちろんコンビニもありません。
コーラの自動販売機がないのには、暑い夏さすがに不便を感じているのでは・・・
しかし、そんな都会を持ち込むことを許さない厳しい島の現実生活の中で、若者は懸命に自分のしたい事をこらえて牛と格闘しているのです。しかも一人で・・・・・・。
今、何か欲しいものはないのか?・・・と若者に聞きたい気持ちを抑えました。
所詮私達のマスターベーションに過ぎないからです。
そんな一時的なことで若者が喜んでくれると思うのは、都会から来た私達の都会的な考えでしかないと思いました。
きっと若者にとって今最も欲していることは、結婚相手がこの島ではなかなか見つからないということではないかと言葉の端から思いました。
この島に来てわずかな時間しか経過していないというのに、若者を取り巻く離島の夢と現実が垣間見えてきました。
相続と相続手続の総合サポート支援で、実績と実行力のある 相続手続支援センター京都 で頑張る団塊おじさんでした
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