NO 554 新しい価値観の創造 温故知新その6
今の日本の政治組織や、既存システムは、組織疲労・システム疲労を起こしているのではないでしょうか?そんな時代だからこそ信長のような独創性にあふれた新しい価値観を持った指導者・リーダーの登場が今の時代に望まれているのではないでしょうか。
そんな独創性にあふれた彼の政策を温故知新。
その3 恩賞は茶の湯という考え方
信長は茶の湯をうまく政治的に利用しました。
家臣が許可なく勝手に茶の湯を開くことを禁じました。
茶の湯を開く事が出来ることを差別化し権威・名誉化しました。
彼は「茶の湯を開くことを許す」ということを、家臣への恩賞としました。そして茶道具を名器として与え、権威付けされた一部の者にしか茶の湯をさせませんでした。
当時、戦に勝って手柄を立てた家臣への恩賞は、新しく増えた領地の一部を知行地として与えられることでした。
家臣が 「知行」 を得るという事は、新しく与えられた知行地で、新たに知行に見合った兵を募り、さらに知行に見合った武器を買い求めて武装するということであり、次の合戦に備える準備をしておくという意味合いを強く持っていました。
(余談ですが、「一所懸命」 という言葉は、元々は 「一所(領地)」 を懸命に守る、という意味の言葉だったといいます。一生懸命 という漢字ではありません)
しかし、武勲を立てた家臣すべてに、すべて恩賞として土地を与えるためには、必要な土地には限りがありました。そこで信長は考えました。
土地に代わって「名誉・権威」恩賞としてを与えることができるのでは?・・・
そこで彼は「感状」という感謝状を与えました。
紙切れ一枚で、『あなたはよく頑張りましたね』という『名誉』を与えたのです。
当時名誉を重んじる武士としては、大きな勲章でした。でも・・・ね
今でも勲章やメダルの授与が行われていますが、やっぱり名誉よりも・・・ね?
次に彼は「官位・官職」という朝廷が任命する権威職の「称号」を与えました。
例えば「従三位下筑前守」と呼ばれるような、与えられる官位によって直接朝廷への昇殿が認められるという『権威』を与えました。
(参考までにこの場合、「官職」は筑前守で、「官位」は従三位下です)
『名誉』『権威』という形のない恩賞の次に考えられたのが、『茶の湯』でした。この茶の湯は形のない名誉・権威と、形のある「茶器・名器」が与えられました。
当時信長は茶の湯を好んでいました。当然、ご主人様が好きなものなら・・・と
家臣の間でも茶の湯に呼ばれることを望み、いずれは自分が許されて茶の湯を開く事が出来ることを欲しました。
信長が自ら使った茶器は名器とされ、それを下賜されることが家臣の羨望の的になりました。名器とされる茶器を所有することは家臣たちにとって新しい権威・ステータスであるとまで考えられるようになりました。
その結果「土地よりも茶器をください」という家臣まで現れるようになり、
「茶器一つが国(領国)ひとつの価値がある」とまで言われるように『器』が権威付けられてしまうようになりました。
信長にとって、功績・業績をあげた家臣への恩賞として、限りのある土地を与えることよりも、権威の象徴として茶器・名器を与えることのほうが、いくらでも作り出す事が出来る恩賞として安心して恩賞を乱発できたのでしょうね?。
限りある資源・土地を温存し、新しい価値観を作り出した信長って本当に賢いですね、「名誉・権威」という「希少価値」は現代社会でもそのまま通用しています。人が欲する『名誉・権威欲』という『欲』はいつの世も変わらないものなのですね
相続と相続手続の総合サポート支援や遺言のサポート支援で実績のある 相続手続支援センター京都 で頑張る団塊おじさんでした
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